スカイ・イクリプス
スカイ・クロラシリーズの後日談などを含む短篇集です。
この作品で、かなりのネタバレがされています。
うーん、かなりすっきりしましたが、それでもまだ分からないこともあります。
取り合えず、以下はネタバレです。
まず、主人公がだいたい確定した気がします。
- 「ナ・バ・テア」「ダウン・ツ・ヘヴン」→ 「僕」=「(旧)草薙水素」:女
- 「フラッタ・リンツ・ライフ」→ 「僕」=「クリタジンロウ」:男
- 「クレドゥ・ザ・スカイ」→ 「僕」=「(旧)草薙水素」=「カンナミユーヒチ」:女
- 「スカイ・クロラ」→ 「僕」=「カンナミユーヒチ」=「(旧)草薙水素」:女
ということで、基本的に主人公は「草薙水素」なんでしょう。
クリタジンロウは、草薙水素の脳内人格、という説も考えましたが、カイとの会話にかなり無理があるのと、
草薙瑞季が「クリタ」という男性を見ていることから、フラッタ・リンツ・ライフだけはクリタという
人物がいたと思って間違いないでしょう。
また、どうやら草薙瑞季はキルドレではないようです。瑞季自身は草薙を「カンナミ」と呼んでいますが、
それが草薙水素であることを知っています。瑞季は水素を「お姉様」と思っているのですが、実際のところ
妹なのか娘なのかまでは読みきれませんでした。
草薙水素は、最後はカンナミユーヒチという人格に落ち着いたようです。自分は女性だと認識しているようです。
スカイ・クロラではフーコと寝たような感じだったので騙されました。
この作品、あまりにもトリッキー過ぎて、文字通り「映像化は困難」ですねw
森先生が言われるだけのことはあります。
それにしても、スカイ・クロラの草薙水素はいったい誰だったんでしょう?
カイが身代わりになっているとかいう説も考えましたが、後日談にカイが出てくるのでそれもないでしょう。
この謎が解けないと、重大な見落としをしているようで安心できません……