mixi雑考

mixiの登録アカウント数はすでに300万人を越えています。mixiに登録しているのがほとんど日本人であると考えて、総人口の約2.5%がmixiに参加しています。建前とは裏腹にマルチアカウントも横行しているそうなので、ユニークユーザは約7割ぐらいと考えても、1.7-1.8%くらいの人がmixiに入っていると考えることが出来ます。
飛ぶ鳥を落とす勢いのころの2chは毎日大勢の人がアクセスして、いろんなことが起こっていて、それを追っているだけでも結構楽しいものがありました。mixiぐらいのユーザーベースがあれば、ここでも面白いことが起こっているのかな、と期待してしまいます。

しかし、いざアカウントをゲットして入ってみると、これがまた盛り上がりません。とにかく盛り上がりがないのです。結局、mixiというのは日常の中でのコミュニケーションの延長としかとらえていない人が多くて、そんなところで絶えず爆発的な祭りが起こっていたらうるさくてかなわない、といった雰囲気がただよっています。良く言えば「まったり」、悪く言えば「ダレまくり」です。

mixiのシステムもそれを意識しているのか、「そのときの本当の流行」などはまったく把握できないようになっています。ちょうどログインしたそのときに、ポータルで目にする以外のコンテンツにたどり着くことはほとんど無いでしょう。能動的に探そうとするにはあまりにも探しずら過ぎます。さらに、外部のシステムなどの連携を意識したしくみがないことが、外部から流入してくる動的な変化の要因を排除している効果を生んでいます。

はてな」が外部へのI/Fをオープンにして、常に「新しい」ことを目指しているのと比べて対照的です。常に「新しくない」ことを目指しているように思えます。

基本的にmixiに求められているのは、半分オープンなチャット、半分オープンな日記など、
「適当に制限された量の刺激が与えられ続ける仕組み」
なのだと思います。Webを使うと面白いことができるけど、常にフルパワーの効果を得たいわけじゃないよと考えたときに、mixiがちょうどそこにあった、という感じでしょうか。これがそのまま今の人達のWebとの距離感なのかもしれません。

mixiって何に使うのかよくわからない」「はてなに比べてmixiはわくわくしない」「mixiは新しさが無い」というそこのあなた、常に刺激を求めるネット中毒者になっていませんか?